トラマドール

抗うつの作用を併せ持ったオピオイド系の鎮痛剤トラマドール

トラマドールとはμアゴニストと抗うつの作用を併せ持ったオピオイド系の鎮痛剤の中の1つです。

 

これは1962年に西ドイツのグリューネンタール社の化学者によって合成されて誕生したこの薬は1977年に中枢性の経口鎮痛剤としてドイツで販売が開始された後、1994年のアメリカでの販売の開始と1995年のイギリスでの販売開始を皮切りに世界中に広がる薬となりました。

 

その鎮痛剤としての効果は様々な原因によって引き起こされる痛みに対して有効な物となっており、副作用として便秘や吐き気といった症状が起こりやすい物のモルヒネを始めとする他のオピオイドと比較して呼吸抑制など重篤な副作用や身体的・精神的依存性といったリスクが低い物とされています。

 

その為、当初は癌患者に対して処方する事で癌の痛みを和らげていく事を目的とした薬となっており、1996年に定められた痛みの強さを3段階に分ける事で段階的に鎮痛薬を選択する方法のWHO方式の下で行う癌疼痛治療法では、アセトアミノフェン等の第1段階薬が効かなかった場合に疼痛コントロールを行う為に投入される第2段階薬として位置付けられる事になりました。

 

ただしこのトラマドールにはパーキンソン病治療薬のセレギリンや安定薬等の薬と飲み合わせる事によって重篤な副作用を発症してしまうという危険性がある為、服用の際には担当医と相談する必要がある物となっています。

トラマドール